一級建築士(兼インテリアコーディネーター・風水鑑定士)が考える『散らからない家』とは
一言でいうと、少しの努力で常に片付いている家の事を指します。
私は、これまでに19回引越しをしてきました。風水を学んでからは、引っ越す度に片付いた家にしようと頑張ってきましたが、その度挫折を繰り返してきた人間です。
『散らからない家』は、片付けが元々苦手な私がでも実践できる事で、誰でも出来ると思います。

まず片付けとは、整理(選別)・収納・整頓の事です。
簡単に言うと
①.整理(選別)・・・要る物と要らない物とを分ける。物を減らすこと
②.収納・・・物の置く位置を決める。収納場所を確保する。
③.整頓・・・元の場所に戻す。家族にも徹底する。
になります。

また、片付かない(汚部屋になる)理由としては
①.持っている物が、収納より多い(収納不足か物が多い)
②.物の定位置が決まっていないので、物があふれている。
③.ものぐさ(合理主義)で手の届く位置に物を置いてします。
等が考えられます。

実際にお客様の新築をする時に、収納量をお宅まで拝見に行き、収納量を考えて収納場所を作ると、当然引越し当初は収納には余裕があり片付いていたものが、数年後にお伺いをすると物が増えて収納量を上回る量となり、物があふれている場合があります。
物を減らした先には、一つ物が増えると一つ物を減らす工夫がないと生活していくうちに物が増える事が起きやすいのです。
常に片付いた家は、帰って来たくなる家であり快適です。その上でインテリアが整っているとまるでリゾートホテルみたいになり、気持ちの良い環境となります。
気持ちの良い環境は、幸せホルモンが分泌して幸福感が増える事につながります。
風水的にも、基本は整理整頓です。特に五感を通して、自宅の環境の情報が脳に入り、その人の性格などを決めていくと言われています。

建築士としては、如何に簡単に片づけ出来るの家になるのか?
スッキリする収納の仕方はどうすれば出来るのか?
時代と共に変わる生活スタイルに合った収納方法とは?
最小限の努力でいつも片付いて見える家が出来るのか?
などを提案したいと思っています。

収納アドバイザーの方は多くいますが、建築士として動線や使い勝手やインテリア性などを考慮して、どのように収納すれば片付いて見えるのかなどを提案する方は少ないと思います。
見せる収納と見せない収納方法なども伝えて行けたらと思っています。
新築時には、外観的に『大人可愛い家』の提案や友達に自慢が出来るインテリア術や『散らからない家』の片付け術をお伝えすることはもちろんですが、リノベーションの場合には既存の建物の状況を良く見て、これまでの経験と構造にも詳しい知識を活かし、トータルで考えて適切な収納も含めて、高断熱・高気密で暖かくて省エネになり、耐震的にも安心して住める『散らからない家』を提案できればと思います。